113B066|第113回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯内療法学

55歳の男性。上顎左側第一大臼歯の補綴装置脱離を主訴として来院した。1週前に脱離したがそのままにしていたという。診察の結果、感染根管治療を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No. 18)を別に示す。一連の治療過程を図に示す。 齲蝕除去 → ① → ② → ③ → ④ → ⑤ → 根管拡大・形成 → 根管洗浄 → 根管貼薬 → 仮封③に入るのはどれか。1つ選べ。 ただし、①〜⑤はa〜eのいずれかに該当する。

113B066の問題画像
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正解: a

正答

a

この問題のポイント

齲蝕除去後の感染根管治療は、隔壁形成、ラバーダム防湿、髄室開拡、根管口明示、根管長測定の順に進みます。したがって③は髄室開拡です。

解説

大きな歯冠欠損がある歯では、まず隔壁を形成して薬液・唾液の漏洩を防げる形態をつくり、ラバーダム防湿で術野を口腔内から隔離します。その後、髄室天蓋を除去する髄室開拡を行い、髄床底の解剖を確認して各根管口を明示します。根管へファイルを進めて根管長を測定してから、根管拡大・形成へ移ります。

順序は無菌的操作と解剖学的安全性の両方に意味があります。根管口を確認せず先に根管長を測ることはできません。

画像の確認

実画像では、上顎左側第一大臼歯の歯冠が広範に崩壊し、旧修復物と齲蝕除去後に十分な歯冠壁が残りにくい状態です。このため先に隔壁とラバーダムで無菌的術野を確保し、その後に髄室へアクセスする手順が必要と読み取れます。

選択肢の確認

a.髄室開拡
正しい。隔壁形成とラバーダム防湿の後、根管口を探す前に髄室天蓋を除去します。

b.隔壁形成
誤り。大きな歯冠欠損に対して最初の①で行い、防湿・薬液保持を可能にします。

c.根管長測定
誤り。根管口を明示してファイルを根管へ挿入した後の⑤です。

d.根管口明示
誤り。髄室開拡後に髄床底を確認して行う④です。

e.ラバーダム防湿
誤り。隔壁形成後、髄室開拡前の②で行います。

覚えるポイント

  • 順序は隔壁形成→ラバーダム→髄室開拡→根管口明示→根管長測定です。
  • 髄室開拡は根管口への直線的アクセスを得る工程です。
  • 感染根管治療では唾液による再汚染を防ぐことが不可欠です。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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