113B069|第113回 歯科医師国家試験 過去問

全身管理医学・全身疾患

38歳の男性。食事時のむせを主訴として来院した。頭部外傷の既往がある。クエン酸を溶解した生理食塩液を用いて行ったある検査の写真(別冊No. 21)を別に示す。 評価するのはどれか。1つ選べ。

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正解: b

正答

b

この問題のポイント

クエン酸溶液を霧化して吸入させ、誘発される咳をみる検査は咳テストです。気道防御に必要な咳反射の感受性を評価します。

解説

クエン酸咳テストでは、一定濃度のクエン酸溶液をネブライザーでエアロゾル化して吸入させ、咳が誘発されるか、何回生じるかを観察します。咳反射が低下すると、喉頭・気管へ異物が入っても排出できず、不顕性誤嚥や誤嚥性肺炎の危険が高まります。

嚥下反射そのものは、水飲みテスト、反復唾液嚥下テスト、嚥下内視鏡・造影などで別に評価します。検査刺激と誘発される反応を対応させます。

画像の確認

実画像では、患者の口元にネブライザー様の装置を近づけ、霧化した溶液を吸入させています。食塊や水を飲み込ませる場面ではなく、クエン酸エアロゾルによって咳を誘発する検査配置です。

選択肢の確認

a.咬反射
誤り。口腔周囲への刺激で下顎が閉じる反射で、クエン酸吸入では評価しません。

b.咳反射
正しい。気道粘膜への化学刺激で咳が生じる感受性を評価します。

c.嚥下反射
誤り。咽頭への食塊移送から嚥下運動が起こる反射で、別の嚥下検査を用います。

d.吸啜反射
誤り。乳児で口唇・口腔刺激により吸う運動が起こる原始反射です。

e.絞扼反射
誤り。咽頭後壁などへの機械刺激で軟口蓋挙上や咽頭収縮が起こる反射です。

覚えるポイント

  • クエン酸ネブライザー=咳反射検査です。
  • 咳反射低下は不顕性誤嚥・誤嚥性肺炎のリスクになります。
  • 咳反射と嚥下反射は別々に評価します。

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