113B074|第113回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学病理・微生物・免疫

開口障害を生じやすいのはどれか。1つ選べ。

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正解: b

正答

b

この問題のポイント

破傷風では毒素が抑制性神経伝達を遮断し、咬筋を含む骨格筋の持続性痙攣を起こします。代表的初発症状が開口障害〈牙関緊急〉です。

解説

Clostridium tetaniは創傷部で増殖し、神経毒テタノスパスミンを産生します。毒素は末梢神経から中枢へ移動し、抑制性介在ニューロンからのGABAやグリシン放出を阻害します。その結果、運動ニューロンへの抑制が失われ、咬筋硬直、後弓反張、全身性痙攣を生じます。

開口障害には歯性感染、顎関節疾患、腫瘍など多くの原因がありますが、菌と特徴的症候の組合せでは破傷風菌を選びます。

選択肢の確認

a.Candida albicans
誤り。口腔カンジダ症を起こす真菌で、筋硬直による開口障害は起こしません。

b.Clostridium tetani
正しい。テタノスパスミンにより咬筋を含む筋の持続性痙攣を起こします。

c.Treponema pallidum
誤り。梅毒の原因菌で、典型的な開口障害の原因ではありません。

d.Porphyromonas gingivalis
誤り。主要な歯周病原細菌ですが、毒素性の全身筋硬直を起こしません。

e.Mycobacterium tuberculosis
誤り。結核の原因菌で、開口障害を代表症状としません。

覚えるポイント

  • 破傷風=牙関緊急〈開口障害〉+筋硬直・痙攣です。
  • テタノスパスミンはGABA・グリシンの放出を阻害します。
  • 予防には適切なワクチン接種と創傷処置が重要です。

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