113C018|第113回 歯科医師国家試験 過去問
本人または保護者の同意がなくても、歯科医師の行為が正当となるのはどれか。1つ選べ。
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
守秘義務には、虐待が疑われる子どもの安全を守るための法定通告という例外があります。必要な機関への通告は本人・保護者の同意を要しません。
解説
児童虐待を受けたと思われる児童を発見した者には、速やかに市町村、福祉事務所、児童相談所などへ通告する義務があります。通告は確証が得られてからではなく「疑い」の段階で行い、守秘義務違反には当たりません。一方、保険会社、学校、勤務先、家族へ診療情報を伝えるには、原則として本人または適切な代理人の同意や法的根拠が必要です。
選択肢の確認
a.患者の氏名を生命保険会社に伝えた。
誤り。
生命保険会社への個人情報提供には、通常、患者本人の同意が必要です。
b.患児の既往歴を患児が通う学校に伝えた。
誤り。
学校へ既往歴を伝えることは、緊急避難など特段の事情がなければ保護者等の同意を要します。
c.患者の病状を患者の会社の上司に伝えた。
誤り。
勤務先の上司へ病状を伝えることは守秘義務に関わり、本人同意なしには正当化されません。
d.患者の歯科治療歴を患者の配偶者に伝えた。
誤り。
配偶者であっても患者の診療情報を当然に取得できるわけではなく、原則として本人同意が必要です。
e.患児の児童虐待の疑いを福祉事務所に伝えた。
正しい。
児童虐待が疑われる場合の福祉事務所等への通告は法に基づく行為で、同意がなくても正当です。
覚えるポイント
- 児童虐待は「疑い」の段階で通告します。
- 守秘義務と、生命・身体を守る法定通告を区別します。
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