113C056|第113回 歯科医師国家試験 過去問
従来型グラスアイオノマーセメント修復窩洞の写真(別冊No. 16)を別に示す。窩洞の形態と操作の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

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正解: d・e
正答
d、e
この問題のポイント
従来型グラスアイオノマー修復は接着性を生かして健全歯質を保存し、窩縁は薄くしないバットジョイントにします。
解説
従来型グラスアイオノマーセメントは歯質へ化学的に接着するため、アマルガム窩洞のような予防拡大、鳩尾形、円形穿下などの機械的保持を原則として必要としません。病変へ到達して操作性を得るため口蓋側へ開放する便宜形態は適切です。材料は窩縁で薄くなると破折しやすいため、ベベルを付けず約90度のバットジョイントにします。
画像の確認
実画像では、唇側から見た前歯の隣接面付近に小さな円形の窩洞開口があり、唇側歯冠形態と周囲エナメル質は広く保存されています。この一方向の写真だけで口蓋側への開放や窩縁角を直接断定することはできませんが、広い唇側開放やベベルのない限局した外形は、接着性を生かす保存的な窩洞に整合します。正答の決め手は材料特性であり、器具操作のため口蓋側へ開放し、脆い薄層を作らない約90度のバットジョイントとします。
選択肢の確認
a.窩洞外形 ― 予防拡大
誤り。
接着性を利用した最小限の窩洞とするため、予防拡大は行いません。
b.保持形態 ― 鳩尾形の付与
誤り。
機械的保持のための鳩尾形は原則不要です。
c.抵抗形態 ― 円形穿下の付与
誤り。
円形穿下のようなアンダーカットを積極的に付与する必要はありません。
d.便宜形態 ― 口蓋側への開放
正しい。
隣接面病変へ操作器具を到達させるため、口蓋側へ開放する便宜形態が適切です。
e.窩縁形態 ― バットジョイント
正しい。
材料辺縁を十分な厚みに保つため、窩縁はバットジョイントにします。
覚えるポイント
- GICは接着性があるため予防拡大・鳩尾・穿下を原則不要とします。
- 窩縁はベベルなしのバットジョイントです。
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