113C057|第113回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯周病学

52歳の男性。下顎左側第一大臼歯部歯肉の違和感を主訴として来院した。検査の結果、根分岐部病変を伴う慢性歯周炎と診断し、歯周基本治療後に歯周外科治療を行うこととした。初診時のエックス線画像(別冊No. 17)を別に示す。歯周基本治療後の再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。 適切な処置はどれか。2つ選べ。

113C057の問題画像
2つ選択
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正解: a・e

正答

a、e

この問題のポイント

軽度の根分岐部病変と垂直性骨欠損では、歯を保存しながら再生を図るGTRと、清掃性を改善するファーケーションプラスティが適します。

解説

再評価で下顎第一大臼歯の根分岐部病変はLindheとNymanの1度で、プロービング深さは局所的に5〜6 mmです。歯根を切除するほど進行した分岐部病変ではありません。骨欠損形態が再生療法に適すればGTRで歯周組織再生を図り、浅い分岐部の形態不良には歯槽骨・歯質を整形するファーケーションプラスティで清掃性を高めます。

画像の確認

実画像では、エックス線画像上で下顎左側第一大臼歯周囲に垂直性の骨欠損がみられます。表では同歯の頰側に5〜6 mm、舌側に5 mmのポケットとBOPがあり、根分岐部病変は1度と記載されているため、保存的・再生的処置を選びます。

選択肢の確認

a.GTR
正しい。
垂直性骨欠損に対して選択的な細胞誘導による歯周組織再生を期待できます。

b.歯根切除
誤り。
歯根切除は高度な分岐部病変などで検討し、1度病変には侵襲が大きすぎます。

c.トンネリング
誤り。
トンネリングは主に進行した下顎大臼歯の分岐部を清掃可能なトンネル状にする処置です。

d.ヘミセクション
誤り。
ヘミセクションは歯冠と歯根を分割・一部除去する処置で、1度病変への第一選択ではありません。

e.ファーケーションプラスティ
正しい。
浅い根分岐部の歯質・骨形態を整え、プラークコントロールしやすくします。

覚えるポイント

  • 1度根分岐部病変では歯を保存する処置を優先します。
  • GTRは再生、ファーケーションプラスティは形態修正と清掃性改善です。

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