113C059|第113回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床保存修復学

60歳の男性。下顎左側第一大臼歯の違和感を主訴として来院した。10年前に齲蝕治療のため間接修復を受け問題なく経過していたが、1か月前から気になるようになったという。検査の結果、齲蝕と診断し、補修修復を行うこととした。初診時のエックス線画像(別冊No. 18A)と齲蝕除去中の口腔内写真(別冊No. 18B)を別に示す。 次に行うのはどれか。1つ選べ。

113C059の問題画像
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正解: c

正答

c

この問題のポイント

隣接面の補修修復では、窩洞形成後にまずウェッジで歯間分離と歯肉側の封鎖・保護を行い、その後マトリックスを適合させます。

解説

既存間接修復物をすべて除去せず、欠損・二次齲蝕部だけを処置するのが補修修復です。隣接面窩洞では、ウェッジを挿入して歯肉を保護し、歯肉側マージンへのマトリックス適合を助け、わずかな歯間分離で接触点回復を図ります。その後、修復範囲に合うマトリックス、接着処理、コンポジットレジン充塡へ進みます。

画像の確認

実画像では、Aの下顎左側第一大臼歯に既存金属修復物があり、隣接面部の病変が示唆されます。処置中写真Bでは既存修復物を温存したまま近心隣接面の齲蝕を除去して歯肉側へ開放しており、次にウェッジを挿入すべき段階です。

選択肢の確認

a.ベベル付与
誤り。
必要ならエナメル質の接着面積を増すため行いますが、写真の隣接面処置で直ちに優先する操作ではありません。

b.インレー除去
誤り。
補修修復なので、健全に機能するインレー全体を除去する必要はありません。

c.ウェッジ挿入
正しい。
歯肉保護、マトリックスの歯肉側適合、接触回復のため最初に挿入します。

d.リテーナー装着
誤り。
リテーナーはマトリックスを保持する器具ですが、ウェッジによる歯肉側適合を先に確保します。

e.メタルマトリックス挿入
誤り。
金属マトリックスに限定されず光照射や窩洞形態に適したものを選ぶため、次の操作として一義的ではありません。

覚えるポイント

  • 補修修復は健全な既存修復物を保存します。
  • 隣接面ではウェッジで歯肉側適合と接触点回復を助けます。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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