113C061|第113回 歯科医師国家試験 過去問

全身管理医学・全身疾患

83歳の男性。下顎左側第二大臼歯部の疼痛を主訴として来院した。失神を繰り返したために循環器科で治療を受けている。生体モニタ装着時の心電図(別冊No. 20)を別に示す。 この患者に禁忌なのはどれか。2つ選べ。

113C061の問題画像
2つ選択
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正解: b・c

正答

b、c

この問題のポイント

心電図のペーシングスパイクから植込み型心臓ペースメーカーを考えます。患者へ電流を流す電気歯髄診と根管イオン導入は避けます。

解説

ペースメーカー使用患者では、電気機器からの電磁干渉が機器の感知・作動へ影響する可能性を考えます。国家試験上は、患者へ診断電流を流す歯髄電気診と、直流を用いて根管内へ薬剤イオンを移動させるイオン導入が禁忌です。実際の診療では機種、依存度、主治医・製造者情報を確認し、代替法を選びます。局所麻酔、機械的切削、冷刺激は電流を患者へ通す検査ではありません。

画像の確認

実画像では、第II誘導で規則的な心拍に加え、心房興奮の前に細い垂直のペーシングスパイクが繰り返し認められます。この所見と反復失神の治療歴からペースメーカー装着を想定し、患者へ通電する処置を避けます。

選択肢の確認

a.浸潤麻酔
誤り。
通常の浸潤麻酔はペースメーカーへ電流を流す処置ではなく、循環状態を監視して実施できます。

b.歯髄電気診
正しい。
患者へ電気刺激を加えるため、ペースメーカーへの干渉を避けて別の歯髄診断法を用います。

c.根管へのイオン導入
正しい。
直流を用いる処置であり、植込み型機器への干渉を考えて避けます。

d.マイクロモーターによる切削
誤り。
マイクロモーターによる機械的切削は、選択肢中で患者へ診断・治療電流を流す処置ではありません。

e.エチルクロライドスプレーの噴射
誤り。
冷刺激による歯髄診で、電気的干渉を起こす処置ではありません。

覚えるポイント

  • ペーシングスパイクを見たら植込み型ペースメーカーを考えます。
  • 歯髄電気診と根管イオン導入は患者へ通電するため避けます。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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