113C083|第113回 歯科医師国家試験 過去問
50歳の女性。上顎右側小臼歯部の食片圧入を主訴として来院した。検査の結果、上顎右側第二小臼歯の齲蝕と診断し、ワンステップ接着システムによるコンポジットレジン修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No. 33A)、エックス線画像(別冊No. 33B)及び処置中の口腔内写真(別冊No. 33C)を別に示す。 次に行うのはどれか。1つ選べ。

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正解: a
正答
a
この問題のポイント
ワンステップ接着システムを窩洞へ塗布した後は、エアブローで溶媒と水分を除去し、接着材を均一な薄膜にします。
解説
ワンステップ接着システムでは、エッチング・プライミング・ボンディング機能を一液化した材料を歯面へ擦り込むように塗布します。次に十分なエアブローでアセトン、エタノール、水などの溶媒を揮発させ、接着性モノマー濃度と膜厚を適正にします。その後に光照射し、コンポジットレジンを積層充塡します。自己酸処理型では塗布後の水洗を行いません。
画像の確認
実画像では、Cでラバーダム防湿を行い、マイクロブラシを用いて隣接面窩洞へ接着材を塗布しています。まだコンポジットレジンは填塞されておらず、液状接着材の溶媒を飛ばして薄く均一化するエアブローが次の操作です。
選択肢の確認
a.エアブロー
正しい。
塗布した接着材の溶媒を揮発させ、均一な薄膜にするため次に行います。
b.水洗・乾燥
誤り。
ワンステップ自己酸処理接着材は塗布後に水洗せず、エアブローします。
c.穿下の付与
誤り。
接着材塗布後に機械的保持形態を追加すると接着面を損なうため行いません。
d.コンポジットレジンの塡塞
誤り。
エアブローと光照射による接着層形成前にレジンを填塞してはいけません。
e.シランカップリング剤塗布
誤り。
シランは陶材や一部の間接修復材料の表面処理に用い、歯質への通常のワンステップ処理ではありません。
覚えるポイント
- 接着材塗布→十分なエアブロー→光照射→レジン充塡です。
- エアブローは溶媒除去と薄膜化のために行います。
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