113D009|第113回 歯科医師国家試験 過去問
口腔粘膜の上皮性異形成の診断基準項目で構造異型はどれか。1つ選べ。
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
上皮性異形成の所見は「構造異型」と「細胞異型」に分けます。上皮釘脚の形態変化は、組織全体の配列をみる構造異型です。
解説
口腔上皮性異形成では、正常な扁平上皮の成熟・層状構造が乱れる構造異型と、個々の細胞や核が異常を示す細胞異型を評価します。構造異型には、不規則な上皮層形成、基底細胞の極性消失、上皮脚の滴状化、異常な表層角化、上皮下層における有糸分裂像の増加などが含まれます。滴状の上皮釘脚は、上皮脚が丸く膨らみながら結合組織側へ伸びる「組織構築」の異常なので構造異型です。
これに対し、核の濃染、核の大小不同、異型核分裂、細胞の形状不整は、核または個々の細胞の形態をみる細胞異型です。診断では一所見だけで決めず、異型の種類、上皮層内での広がり、程度を総合して評価します。
選択肢の確認
a.濃染性核
誤り。
核のクロマチン増加によって濃く染まる所見で、細胞異型に分類されます。
b.異型核分裂
誤り。
異常な形の核分裂像は個々の細胞の異常を示すため、細胞異型です。
c.核の大小不同
誤り。
核サイズのばらつきを示す細胞異型の所見です。
d.細胞の形状不整
誤り。
細胞の多形性に相当し、個々の細胞形態の異常である細胞異型です。
e.滴状の上皮釘脚形態
正しい。
上皮脚という組織構築の形態異常であり、構造異型に分類されます。
覚えるポイント
- 構造異型=上皮全体の配列・層構造・上皮脚の異常。
- 細胞異型=核や細胞の大きさ、形、染色性、分裂像の異常。
- 滴状上皮脚は代表的な構造異型です。
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