113D015|第113回 歯科医師国家試験 過去問
1秒率〈FEV₁%〉が低下するのはどれか。1つ選べ。
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
1秒率〈FEV₁%〉は気道閉塞の指標です。発作時に気道が狭くなる気管支喘息では低下します。
解説
努力性肺活量測定では、最大吸気後にできるだけ速く呼出し、最初の1秒間に吐き出した量を1秒量〈FEV₁〉、努力性肺活量〈FVC〉に対する比を1秒率〈FEV₁/FVC〉として評価します。閉塞性換気障害では気道抵抗が増して息を速く吐き出せないため、FVCに比べてFEV₁が強く減少し、1秒率が低下します。
気管支喘息は可逆性の気流制限と気道過敏性を特徴とする閉塞性疾患で、発作時には気管支平滑筋収縮、粘膜浮腫、粘液分泌により1秒率が低下します。肺線維症は肺容量が減少する拘束性換気障害で、FEV₁とFVCがともに減るため1秒率は正常または上昇します。肝硬変、狭心症、心筋梗塞は肺機能検査上の閉塞性障害を直接示す疾患ではありません。
選択肢の確認
a.肝硬変
誤り。
進行例で呼吸への影響を伴うことはありますが、1秒率低下を特徴とする閉塞性肺疾患ではありません。
b.狭心症
誤り。
一過性の心筋虚血による胸部症状が中心で、気道閉塞を来す疾患ではありません。
c.心筋梗塞
誤り。
冠動脈閉塞による心筋壊死であり、1秒率低下を直接の特徴としません。
d.肺線維症
誤り。
代表的な拘束性換気障害で、肺活量は低下しますが1秒率は保たれるか上昇します。
e.気管支喘息
正しい。
気道狭窄によって呼気流量が低下するため、発作時に1秒率が低下します。
覚えるポイント
- 閉塞性障害=1秒率低下、代表は喘息やCOPDです。
- 拘束性障害=肺活量低下、1秒率は正常〜上昇します。
- 喘息では気流制限の可逆性も重要な特徴です。
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