113D023|第113回 歯科医師国家試験 過去問
プロトロンビン時間が延長するのはどれか。2つ選べ。
解答・解説を見る
正解: b・d
正答
b、d
この問題のポイント
プロトロンビン時間〈PT〉は外因系と共通系の凝固因子を反映します。多数の凝固因子を作れない肝硬変と、ビタミンK依存性因子が減るビタミンK欠乏症で延長します。
解説
PTは主に外因系の第VII因子と、共通系の第X・V・II因子、フィブリノゲンの機能を評価する検査です。肝臓は多くの凝固因子を合成するため、肝硬変で合成能が低下するとPTが延長します。とくに第VII因子は半減期が短く、肝合成能低下やビタミンK不足の影響がPTへ早期に現れやすい点が重要です。
ビタミンKは第II・VII・IX・X因子などの機能化に必要です。欠乏するとまず外因系を反映するPTが延長し、重度ではAPTTも延長し得ます。血友病は内因系因子の異常なので主にAPTTが延長します。慢性腎不全は尿毒症性の血小板機能障害、血小板減少性紫斑病は血小板数の減少が出血傾向の中心で、凝固因子反応をみるPTは通常保たれます。
選択肢の確認
a.血友病
誤り。
血友病Aは第VIII因子、血友病Bは第IX因子の異常で、内因系を反映するAPTTが延長します。
b.肝硬変
正しい。
肝臓での凝固因子合成が低下し、外因系・共通系を反映するPTが延長します。
c.慢性腎不全
誤り。
尿毒症では血小板機能異常による一次止血障害が中心で、PT延長は典型ではありません。
d.ビタミンK欠乏症
正しい。
ビタミンK依存性凝固因子が十分に機能化されず、特に第VII因子低下を反映してPTが延長します。
e.血小板減少性紫斑病
誤り。
血小板数低下による一次止血障害で、凝固因子が正常ならPTは延長しません。
覚えるポイント
- PT=外因系+共通系、APTT=内因系+共通系です。
- 肝硬変とビタミンK欠乏ではPTが延長します。
- 血小板の量・機能の異常と、凝固因子の異常を分けて考えます。
掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。
問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。