113D026|第113回 歯科医師国家試験 過去問

全身管理医学・全身疾患

死体硬直が最初にみられるのはどれか。1つ選べ。

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正解: a

正答

a

この問題のポイント

死体硬直は小さな筋群から始まり、顔面・咀嚼筋、頸部、上肢、体幹、下肢へと進むため、選択肢では顎関節に最初に現れます。

解説

死亡後は酸素供給が止まり、筋細胞内のATPが枯渇します。ATPがないとアクチンとミオシンの結合を解離できず、さらに筋小胞体へカルシウムを戻せなくなるため、筋線維が収縮状態で固定されます。これが死体硬直です。通常、死後数時間で現れ、一定時間後に全身へ及び、その後は筋タンパク質の自己融解・腐敗によって解除されます。

出現は顎・顔面などの小筋群から始まり、頸部、上肢、体幹、下肢へ下行する順序で観察されます。関節自体が硬くなるのではなく、その関節を動かす筋群が硬直することで他動運動が制限されます。したがって、咀嚼筋の硬直を反映する顎関節が選択肢中で最初です。

選択肢の確認

a.顎関節
正しい。
咀嚼筋・顔面の小筋群の硬直が早く現れ、開閉口が制限されます。

b.股関節
誤り。
下肢・骨盤周囲の大きな筋群は、顎や顔面より後に硬直します。

c.膝関節
誤り。
下肢の硬直として比較的後に現れます。

d.足関節
誤り。
死体硬直の進行が下肢遠位へ及んだ段階でみられ、顎より遅れます。

e.肘関節
誤り。
上肢の硬直は顔面・顎・頸部の後に現れます。

覚えるポイント

  • 死体硬直はATP枯渇によるアクチン・ミオシン結合の固定で起こります。
  • 出現順は概ね顎・顔面→頸部→上肢→体幹→下肢です。
  • 関節そのものではなく、関節を動かす筋の硬直を観察しています。

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