113D040|第113回 歯科医師国家試験 過去問

全身管理医学・全身疾患

呼吸機能障害の重症度を評価するための指標はどれか。1つ選べ。

解答・解説を見る

正解: c

正答

c

この問題のポイント

息切れがどの程度の身体活動で起こるかを段階化し、呼吸機能障害の臨床的重症度を評価するのがHugh-Jones分類です。

解説

Hugh-Jones分類は、呼吸困難・息切れによる運動制限をI~V度に分ける自覚症状中心の重症度分類です。I度は同年齢の健常者と同様に活動でき、II度では坂道や階段で息切れ、III度では平地でも健常者より遅く歩く、IV度では休みながらでなければ歩けず、V度では会話や着替えなど日常動作でも息切れして外出が困難、という方向で重くなります。

歯科診療では、体位、酸素投与の要否、術中モニタリング、鎮静・全身麻酔のリスク判断に呼吸器疾患の重症度を反映します。ただしHugh-Jones分類はスパイロメトリーの数値そのものではなく、生活活動に伴う呼吸困難を評価する尺度です。

選択肢の確認

a.ASA-PS分類
誤り。
全身疾患の程度から麻酔・周術期リスクを総合評価する身体状態分類で、呼吸機能障害専用ではありません。

b.FAST分類
誤り。
Functional Assessment Stagingは主にAlzheimer型認知症の機能低下段階を評価します。

c.Hugh-Jones分類
正しい。
身体活動時の息切れの程度から呼吸機能障害の重症度を段階化します。

d.NYHA分類
誤り。
心疾患、特に心不全による身体活動制限をI~IV度で評価します。

e.TNM分類
誤り。
悪性腫瘍の原発巣、所属リンパ節、遠隔転移に基づく病期分類です。

覚えるポイント

  • 呼吸困難=Hugh-Jones、心不全=NYHAです。
  • ASA-PSは麻酔前の全身状態、TNMは悪性腫瘍の進展度です。
  • Hugh-Jonesは検査値ではなく、息切れによる生活・運動制限をみます。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。

関連問題

← 113D039113D041 →
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)