113D041|第113回 歯科医師国家試験 過去問
歯周治療におけるEr:YAGレーザーの用途はどれか。4つ選べ。
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正解: a・b・d・e
正答
a、b、d、e
この問題のポイント
Er:YAGレーザーは水とハイドロキシアパタイトへの吸収が大きく、歯石・硬組織だけでなく、水分の多い歯肉や肉芽組織の切除、色素除去にも利用できます。
解説
Er:YAGレーザーの波長は約2.94 μmで、水の吸収ピークに近いため、組織内水分の急速な気化を利用して組織を蒸散・切削します。歯周治療では、歯根面の歯石除去、歯肉切開、歯周ポケット内や骨欠損内の炎症性肉芽組織除去に用いられます。適切な照射条件と注水下では、周囲の熱障害を比較的抑えながら処置できます。
表層のメラニンを含む上皮を蒸散して歯肉の色素沈着を除去する用途もあります。一方、瘻孔は感染源から排膿する経路です。表面の開口部だけをレーザーで閉じると原因病変を残して排膿を妨げるため、まず感染根管や歯周病変など原因を診断・除去します。
選択肢の確認
a.歯石除去
正しい。
水分と無機質を含む歯石を蒸散させ、歯周ポケット内のデブライドメントに利用できます。
b.歯肉切開
正しい。
軟組織の水分に吸収され、歯肉の切開・蒸散に使用できます。
c.瘻孔の閉鎖
誤り。
瘻孔は感染源からの排膿路であり、原因を除かず開口部だけを閉鎖する処置は行いません。
d.肉芽組織の除去
正しい。
フラップ手術や歯周ポケット処置で炎症性肉芽組織の蒸散・除去に利用できます。
e.メラニン色素の除去
正しい。
メラニンを含む歯肉上皮表層を蒸散し、色素沈着の除去に用いられます。
覚えるポイント
- Er:YAGレーザーは水への高い吸収を利用し、軟組織と硬組織の双方に使えます。
- 歯周領域では歯石、歯肉、肉芽、メラニンへの応用を整理します。
- 瘻孔は閉じるのではなく、根管・歯周組織などの感染源を治療します。
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