113D046|第113回 歯科医師国家試験 過去問
慢性根尖性歯周炎の治療でフレアアップを誘発するのはどれか。1つ選べ。
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
慢性根尖病変をもつ歯で器具を根尖孔外へ突き出すと、感染性内容物や切削片が根尖周囲へ押し出され、急性炎症であるフレアアップを誘発します。
解説
フレアアップは、根管治療中または直後に疼痛・腫脹が急激に増悪し、予定外の緊急対応を要する状態です。慢性根尖性歯周炎では根管内細菌叢と宿主防御が一定の均衡にありますが、作業長を越えたオーバーインスツルメンテーションにより、細菌、壊死組織、象牙質削片が根尖孔外へ機械的に押し出されると均衡が崩れます。根尖周囲組織への直接損傷も加わり、急性炎症が起こります。
予防には適正な作業長決定、根尖方向へ削片を押し出しにくい形成法、十分かつ安全な洗浄が重要です。レッジ、器具破折、ストリップパーフォレーションは治療上の重大な偶発症ですが、本問でフレアアップを直接誘発する代表的操作は根尖孔外への過剰形成です。
選択肢の確認
a.根管洗浄液の不足
誤り。
清掃不良と細菌残存につながりますが、根尖周囲へ内容物を直接押し出す代表的誘因ではありません。
b.根管内レッジの形成
誤り。
本来の根管走行から外れた段差を作り、根尖側の清掃を困難にする偶発症です。
c.根管中央部での器具破折
誤り。
根尖側への到達・清掃を妨げますが、中央部での破折自体が根尖周囲へ刺激物を押し出す操作ではありません。
d.ストリップパーフォレーション
誤り。
根管壁の菲薄部を穿孔する偶発症で、歯周組織損傷を起こしますが、設問の典型的フレアアップ誘因ではありません。
e.オーバーインスツルメンテーション
正しい。
器具と感染性削片を根尖孔外へ押し出し、根尖周囲の急性炎症を誘発します。
覚えるポイント
- フレアアップの代表的誘因=根尖外への感染物質・削片の押し出しです。
- 作業長を厳守し、オーバーインスツルメンテーションを防ぎます。
- 慢性病変でも治療刺激により急性化し得ます。
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