113D048|第113回 歯科医師国家試験 過去問
齲窩のない初期根面齲蝕への対応で正しいのはどれか。1つ選べ。
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正解: d
正答
d
この問題のポイント
実質欠損を伴わない初期根面齲蝕は、切削・充塡ではなく、プラーク管理と高濃度フッ化物による再石灰化・進行抑制を優先します。
解説
根面はエナメル質より無機質が少なく、臨界pHが高いため、歯肉退縮後は齲蝕リスクが高まります。しかし表面が軟化・粗造でも齲窩を形成していない初期病変なら、バイオフィルムを除去できる環境を整え、フッ化物で再石灰化を促す非侵襲的管理が第一選択です。フッ化ナトリウム塗布に加え、フッ化物配合歯磨剤、食事指導、唾液量・清掃方法の評価を行います。
修復処置は、明らかな齲窩形成、清掃不能、知覚過敏や審美・形態回復の必要性などを踏まえて検討します。病変の活動性は色だけでなく、表面硬さ、光沢、プラーク停滞、経時変化で再評価します。
選択肢の確認
a.暫間的間接覆髄
誤り。
深在性象牙質齲蝕で露髄を避けるため感染象牙質を段階的に管理する方法で、非齲窩性初期根面病変には過剰です。
b.ポリアクリル酸塗布
誤り。
グラスアイオノマーセメント修復前の歯面コンディショニングに用い、単独で初期齲蝕を管理する処置ではありません。
c.レジンコーティング
誤り。
切削象牙質面の保護などに用いる方法で、初期根面齲蝕の第一選択ではありません。
d.フッ化ナトリウム塗布
正しい。
脱灰を抑え再石灰化を促進し、非齲窩性根面齲蝕の活動性を低下させます。
e.コンポジットレジン修復
誤り。
齲窩がなく清掃可能な初期病変に直ちに切削修復する必要はありません。
覚えるポイント
- 齲窩なし=まず非侵襲的管理です。
- 根面齲蝕ではフッ化物、プラーク管理、食事・唾液評価を組み合わせます。
- 修復の要否は活動性、実質欠損、清掃可能性から判断します。
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