114A012|第114回 歯科医師国家試験 過去問

全身管理医学・全身疾患

腎機能低下に伴う変化はどれか。1つ選べ。

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正解: c

正答

c

この問題のポイント

腎機能が低下するとカリウム排泄が障害され、高カリウム血症を来しやすくなります。

解説

腎臓は糸球体濾過と尿細管での再吸収・分泌を通じて、電解質と酸塩基平衡を調節します。腎機能が低下するとカリウムを十分に尿中へ排泄できず、血清カリウム値が上昇します。高度の高カリウム血症は筋力低下や致死性不整脈の原因になるため、歯科治療でも透析の有無、直近の検査値、心電図変化に注意します。

慢性腎臓病ではエリスロポエチン産生低下により腎性貧血を来し、ヘモグロビン量は増加ではなく低下します。また、尿毒症では血小板機能が低下して出血傾向を示すことがありますが、血小板数やプロトロンビン時間が必ず異常になるわけではありません。

選択肢の確認

a.血小板数の減少
誤り。
尿毒症性出血は主に血小板機能異常で説明され、腎機能低下だけで血小板数減少が必発するわけではありません。

b.Dダイマー値の上昇
誤り。
Dダイマーは血栓形成後の線溶を反映し、腎機能低下の代表的変化として選びません。

c.血清カリウム値の上昇
正しい。
腎からのカリウム排泄低下により高カリウム血症を来しやすくなります。

d.ヘモグロビン量の増加
誤り。
エリスロポエチン産生低下により腎性貧血となり、ヘモグロビン量は低下します。

e.プロトロンビン時間の延長
誤り。
外因系凝固因子をみる値で、腎機能低下に伴う代表的な凝固異常ではありません。

覚えるポイント

  • 腎機能低下では高カリウム血症に注意します。
  • 慢性腎臓病ではエリスロポエチン低下による腎性貧血が生じます。
  • 尿毒症性出血は血小板数より血小板機能が重要です。

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