114A037|第114回 歯科医師国家試験 過去問
感染根管治療を行う際に、予防的抗菌薬投与が推奨される感染性心内膜炎〈IE〉の高度リスク群はどれか。2つ選べ。
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正解: a・b
正答
a、b
この問題のポイント
感染性心内膜炎〈IE〉の高度リスク群では、発症時の重篤化を防ぐため、侵襲的歯科処置時の予防的抗菌薬投与を考慮します。
解説
IEの高度リスク群には、生体弁・機械弁による人工弁置換患者や弁輪リング装着例、IEの既往を有する患者、複雑性チアノーゼ性先天性心疾患などが含まれます。人工材料のある弁には細菌が付着しやすく、既往例では再発リスクが高いため、感染根管治療のように菌血症を生じ得る処置では予防的抗菌薬投与の対象になります。
単独の心房中隔欠損症は高度リスクではなく、冠動脈バイパス術後もそれ自体では適応になりません。植込み型除細動器はデバイス感染への注意は必要ですが、人工弁やIE既往と同じ高度リスク群ではありません。
選択肢の確認
a.人工弁を装着した患者
正しい。人工弁置換患者はIEの高度リスク群です。
b.IEの既往を有する患者
正しい。再発および重篤化の危険が高い高度リスク群です。
c.先天性心房中隔欠損症の患者
誤り。単独の心房中隔欠損症は高度リスク群ではありません。
d.冠動脈バイパス術を受けた患者
誤り。冠動脈バイパス術後のみを理由に予防投与の高度リスクとはしません。
e.植込み型除細動器を装着した患者
誤り。デバイス植込み患者ですが、本問の高度リスク群には該当しません。
覚えるポイント
- IE高度リスクの代表は人工弁とIE既往です。
- 心疾患があるというだけで一律に予防投与するわけではありません。
- 抗菌薬だけでなく、日常の口腔衛生管理もIE予防に重要です。
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