114A053|第114回 歯科医師国家試験 過去問
上顎左側第二小臼歯の感染根管治療時に行ったある処置前後のマイクロスコープ写真(別冊No. 19)を別に示す。 この処置の目的はどれか。1つ選べ。

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正解: a
正答
a
この問題のポイント
感染根管治療では、根管口間のイスムスなどに残る感染歯質を除去して清掃可能な形態にします。
解説
複根管歯では根管口間にイスムスやフィンが存在し、壊死組織、細菌、感染象牙質が残りやすくなります。マイクロスコープで根管口周囲を確認し、超音波チップなどを用いて変色した感染歯質を選択的に除去すると、根管系を清掃・洗浄しやすくできます。写真の処置の直接的な目的は感染歯質の除去です。
過剰な歯質削除は穿孔や歯根破折の危険を増すため、拡大視野下で解剖学的形態を確認しながら必要最小限に行います。
画像の確認
実画像では、処置前に二つの根管口の間に褐色の変色歯質が残り、処置後にはその部分が除去されて連続した清潔な窩洞形態になっています。新たな穿孔を作る操作ではなく、根管口周囲とイスムスに残る感染源を明視下で取り除いた変化です。
選択肢の確認
a.感染歯質の除去
正しい。根管口間の変色・感染した象牙質を除去しています。
b.根管穿孔の防止
誤り。安全な操作は穿孔予防に役立ちますが、写真で行った処置の直接目的ではありません。
c.歯根破折の防止
誤り。むしろ過剰切削を避ける配慮が必要で、処置自体の目的ではありません。
d.根管洗浄効果の向上
誤り。清掃しやすくなる副次的効果はありますが、示された変化は感染歯質の除去です。
e.根管拡大器具の破折防止
誤り。ストレートラインアクセスは器具負担を減らしますが、本画像の主目的とは異なります。
覚えるポイント
- 根管口間のイスムスには感染組織が残りやすくなります。
- マイクロスコープ下で感染歯質を選択的に除去します。
- 清掃性を確保しつつ、穿孔や歯根脆弱化を招く過剰切削を避けます。
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