114A074|第114回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯周病学

28歳の妊娠20週の女性。ブラッシング時の出血を主訴として来院した。全身疾患やつわりはないという。口腔清掃には歯ブラシのみを使用している。初診時の口腔内写真(別冊No. 31)を別に示す。母子健康手帳に記載した内容の一部を図に示す。 患者への説明で適切なのはどれか。3つ選べ。

114A074の問題画像
3つ選択
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正解: a・c・e

正答

a、c、e

この問題のポイント

妊娠中の歯肉炎には、状態を具体的に説明し、補助清掃用具と食生活を含む安全な歯周管理を行います。

解説

妊娠中はホルモン環境の変化によってプラークに対する歯肉反応が増強し、出血・腫脹が生じやすくなります。患者には前歯部歯肉の腫れを分かりやすく伝え、歯ブラシだけでは届きにくい歯間部にデンタルフロスを使用できるよう練習します。偏食傾向には、母体と胎児の健康および口腔健康のため、バランスのよい食事を助言します。

妊娠20週は安定期で、必要な歯石除去や歯周治療を適切な体位・時間で実施できます。硬い歯ブラシは歯肉を傷つけるため勧めません。

画像の確認

実画像では、特に上顎前歯部の辺縁歯肉と歯間乳頭が発赤・腫脹しています。母子健康手帳の記録では歯石「あり」、歯肉の炎症「あり(要治療)」、特記事項「偏食傾向」と示され、口腔内所見と併せて清掃指導・歯周管理・食事指導が必要な状態です。

選択肢の確認

a.「前歯の歯ぐきが腫れています」
正しい。写真で前歯部歯肉の発赤・腫脹を認めます。

b.「歯ブラシは硬めのものを選んでください」
誤り。歯肉損傷を避け、適切な硬さの歯ブラシを軽い力で用います。

c.「デンタルフロスの使い方を練習しましょう」
正しい。歯間部プラークの除去に必要です。

d.「母体に影響があるため、歯石除去は出産後になります」
誤り。妊娠中でも必要な歯石除去は行え、安定期は治療に適した時期です。

e.「バランスの良い食事をとるように心がけてください」
正しい。偏食傾向への適切な保健指導です。

覚えるポイント

  • 妊娠中も必要な歯周基本治療を行えます。
  • 歯間清掃にはデンタルフロスを追加します。
  • 妊娠性歯肉炎の背景にはプラークとホルモン応答の増強があります。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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