114A081|第114回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床保存修復学

63歳の男性。下顎右側第二大臼歯の食片圧入を主訴として来院した。5年前に下顎右側第二大臼歯の齲蝕治療を受けて症状なく経過していたが、1週前から自覚するようになったという。エアーで一過性の疼痛を認める。診断をした結果、コンポジットレジン修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No. 35A)と使用する器具の写真(別冊No. 35B)を別に示す。一連の治療過程を図に示す。 この器具を使用する時期はどれか。2つ選べ。

114A081の問題画像
2つ選択
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正解: a・c

正答

a、c

この問題のポイント

ウェッジは、窩洞形成前の歯間分離と、マトリックスを歯頸部へ密着させる修復操作中に使用します。

解説

隣接面窩洞では、窩洞形成前にウェッジを挿入して軽度の歯間分離を得ると、隣在歯を切削器具から保護でき、修復後の接触を確保する余地も作れます。また隔壁を装着した後、ウェッジでマトリックスバンドを歯頸部窩縁へ圧接すると、レジンの歯肉側への溢出を防ぎ、適切な隣接面形態を形成できます。したがって使用時期はアとウです。

隔壁を入れるだけのイや、隔壁を除去した後の咬合調整・研磨を含むエ・オでは、ウェッジの主要な操作目的と一致しません。

画像の確認

実画像では、下顎右側第二大臼歯の近心隣接面に旧修復物と辺縁不適合がみられ、Bには先端を薄く削った木製ウェッジが示されています。治療過程図ではアが窩洞形成前後、ウが隔壁挿入後からレジン塡塞までの時期に対応し、ウェッジを用いる二つの目的を反映しています。

選択肢の確認

a.ア
正しい。窩洞形成前のプレウェッジングにより歯間分離と隣在歯保護を行います。

b.イ
誤り。図のこの区間だけをウェッジ使用時期として選ぶものではありません。

c.ウ
正しい。隔壁を歯頸部へ密着させ、レジン塡塞時の溢出を防ぎます。

d.エ
誤り。長い区間を一括した表示で、ウェッジの特定の使用時期を示しません。

e.オ
誤り。レジン塡塞後の咬合調整を含む時期で、通常ウェッジは除去されています。

覚えるポイント

  • ウェッジの役割は歯間分離・隣在歯保護・歯頸部適合です。
  • 形成前のプレウェッジングと、隔壁装着時に使用します。
  • 適切な歯頸部適合はオーバーハングを防ぎます。

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