114B006|第114回 歯科医師国家試験 過去問
認知症を疑う患者にある検査を行った。検査の一項目として、提示した図形を描き写させた。 提示した図形を示す。 この検査はどれか。1つ選べ。

解答・解説を見る
正解: e
正答
e
この問題のポイント
提示図形を描き写す課題は、視空間認知と構成能力をみるMMSEの一項目です。評価尺度の「何を実施するか」を区別します。
解説
MMSEは、見当識、即時記銘、注意・計算、遅延再生、呼称や文章理解などの言語機能、図形模写を含む認知機能のスクリーニング検査です。図形模写では、線の数、五角形の保持、二つの図形の交差関係などを再現できるかをみます。
ただし、MMSEは認知機能低下の有無を検討する手段であり、それだけで認知症の原因疾患を確定するものではありません。日常生活情報、診察、他の認知検査や画像検査と組み合わせて評価します。
画像の確認
実画像では、二つの五角形が一部重なり合う線画が示されています。形と角の数だけでなく、二図形の交差を保って模写する課題で、MMSEの視空間・構成課題と一致します。
選択肢の確認
a.CDR
誤り。CDRは記憶、見当識、判断、社会適応、家庭・趣味、介護状況などから認知症の重症度を評価する尺度です。
b.FAST
誤り。FASTはアルツハイマー型認知症の機能的重症度を段階評価する尺度です。
c.FIM
誤り。FIMは運動項目と認知項目から日常生活動作の自立度を評価します。
d.HDS-R
誤り。HDS-Rも認知機能検査ですが、提示された五角形の模写課題は含まれません。
e.MMSE
正しい。MMSEには、重なり合う二つの五角形を模写する項目があります。
覚えるポイント
- MMSE=二つの交差する五角形の模写と結び付けます。
- HDS-RとMMSEはどちらも認知機能スクリーニングですが、項目が異なります。
- CDRとFASTは重症度、FIMは日常生活の自立度の評価です。
掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。
問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。