114B011|第114回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯内療法学

急性化膿性歯髄炎と急性化膿性根尖性歯周炎に共通して認められるのはどれか。1つ選べ。

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正解: d

正答

d

この問題のポイント

急性化膿性歯髄炎と急性化膿性根尖性歯周炎は炎症の主座が異なりますが、歯根膜に炎症刺激が及ぶと歯の挺出感を生じ得ます。

解説

急性化膿性歯髄炎は、歯髄腔内で好中球浸潤と膿瘍形成が進む病態です。間欠期のない強い自発痛、拍動痛、温熱刺激で増悪する痛みなどを認めます。炎症が根尖側へ波及すると歯根膜が敏感になり、咬合時に歯が浮いたように感じます。

急性化膿性根尖性歯周炎は、感染根管からの刺激で根尖歯周組織に化膿性炎症を生じる病態です。歯根膜浮腫により歯がごくわずかに押し上げられ、挺出感、咬合痛、打診痛が目立ちます。したがって共通所見は挺出感です。

選択肢の確認

a.口腔の瘻孔
誤り。瘻孔は排膿路が形成された慢性根尖性歯周炎などでみられ、急性化膿性歯髄炎の共通所見ではありません。

b.歯肉の腫脹
誤り。根尖部の炎症が骨膜や歯肉へ進展すると生じ得ますが、歯髄炎に共通する基本所見ではありません。

c.全身の発熱
誤り。感染が拡大すると発熱することはありますが、両疾患に共通して必ずみられる所見ではありません。

d.歯の挺出感
正しい。歯根膜への炎症波及や浮腫により、歯が浮いたように感じます。

e.リンパ節の腫脹
誤り。感染が根尖部から周囲に拡大した場合にみられ得ますが、歯髄炎との共通所見ではありません。

覚えるポイント

  • 歯髄炎では自発痛や温熱痛、根尖性歯周炎では打診痛や咬合痛が重要です。
  • 歯根膜の炎症は挺出感を生じます。
  • 瘻孔は慢性根尖性歯周炎の代表所見です。

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