114B013|第114回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学病理・微生物・免疫

芽胞形成性細菌と結核菌の両方に有効なのはどれか。1つ選べ。

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正解: a

正答

a

この問題のポイント

消毒薬の抗微生物スペクトルを比較します。芽胞は特に抵抗性が高く、結核菌に加えて芽胞にも作用し得る選択肢はグルタラールです。

解説

グルタラールはアルデヒド系の高水準消毒薬で、微生物のタンパク質や核酸の官能基をアルキル化して不活化します。一般細菌、真菌、ウイルス、抗酸菌に広い活性を示し、規定された高い濃度と十分な接触時間では芽胞にも有効です。

ただし、高水準消毒と芽胞を含む化学的滅菌では必要接触時間が異なります。またグルタラールの蒸気は眼、皮膚、気道を刺激するため、適切な換気、個人防護具、濃度・浸漬時間の管理が必要です。

選択肢の確認

a.グルタラール
正しい。抗酸菌である結核菌に有効で、十分な接触条件で芽胞にも作用します。

b.消毒用エタノール
誤り。結核菌を含む多くの栄養型微生物に有効ですが、芽胞には有効ではありません。

c.消毒用フェノール
誤り。細菌の栄養型などに作用しますが、芽胞まで含む有効性はありません。

d.クレゾール石けん液
誤り。中水準の消毒用途に用いられますが、芽胞と結核菌の両方を確実に対象とする薬剤ではありません。

e.クロルヘキシジングルコン酸塩液
誤り。皮膚・粘膜の消毒に用いられますが、芽胞や結核菌への有効性は期待できません。

覚えるポイント

  • 芽胞は消毒薬抵抗性が非常に高い形態です。
  • グルタラールは結核菌と芽胞の両方に作用し得ます。
  • 実務では濃度・接触時間・換気・個人防護具を管理します。

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