114B031|第114回 歯科医師国家試験 過去問
付着歯肉幅が減少するリスクが高いのはどれか。2つ選べ。
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正解: b・d
正答
b、d
この問題のポイント
付着歯肉幅は、歯肉辺縁から歯肉歯槽粘膜境までの角化歯肉幅から歯周ポケット深さを差し引いて考えます。歯肉を切除する術式や、歯肉歯槽粘膜境を歯冠側へ移動させる術式では減少リスクが高くなります。
解説
歯肉切除術では、ポケット底より根尖側に切開を置いて病的歯肉を切除します。歯肉辺縁が根尖側へ移動するため、残る角化歯肉・付着歯肉が狭くなることがあります。術前にポケット底と歯肉歯槽粘膜境の位置を確認し、十分な付着歯肉を残せるか評価する必要があります。
歯肉弁歯冠側移動術では、歯肉退縮部を被覆するため弁を歯冠側へ移動します。このとき歯肉歯槽粘膜境も歯冠側へ移動し、術後早期には付着歯肉幅が減少しやすくなります。
選択肢の確認
a.新付着術
誤り。ポケット内面の上皮や炎症組織を除去し、新たな付着を得ることを目的とする術式で、付着歯肉を積極的に切除・歯冠側移動する術式ではありません。
b.歯肉切除術
正しい。病的歯肉を外科的に切除して歯肉辺縁を根尖側へ移動させるため、付着歯肉幅が減少するリスクがあります。
c.歯周ポケット搔爬術
誤り。ポケット上皮と炎症性結合組織を掻爬する閉鎖的処置で、外側の角化歯肉幅を直接減らす術式ではありません。
d.歯肉弁歯冠側移動術
正しい。弁と歯肉歯槽粘膜境を歯冠側へ移動させるため、付着歯肉幅が減少するリスクがあります。
e.Widman改良フラップ手術
誤り。アクセス確保とポケット上皮除去を目的とした最小限の弁手術で、外側の角化歯肉を大きく失うことは主目的ではありません。
覚えるポイント
- 歯肉切除術では歯肉辺縁が根尖側へ移動します。
- 歯肉弁歯冠側移動術では歯肉歯槽粘膜境が歯冠側へ移動します。
- 付着歯肉幅は、角化歯肉幅とポケット深さの両方から評価します。
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