114C003|第114回 歯科医師国家試験 過去問
ヒヤリハットにあたる事例はどれか。1つ選べ。
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
ヒヤリハットは、誤った医療行為が実施前に発見された事例だけでなく、実施されても結果として患者に被害を及ぼさなかった事例も含みます。本問では、「処置前」に患者取り違えを発見したことが明確な決め手です。
解説
同姓同名の別人を処置しそうになったが、処置前の本人確認で気付いた事例は、事故に至らなかったニアミスです。患者確認は、医療者が氏名を読み上げて同意を得るだけでなく、患者自身に氏名と生年月日を名乗ってもらうなど、複数の識別子で行うことが基本です。ヒヤリハットには、誤った行為が実施されても患者への影響がなかった、または軽微にとどまった事例も含まれます。ただし、本問のa〜cは誤飲、薬剤の誤付着、不要な放射線被ばくがすでに生じており、記載だけから「患者への影響がない、または軽微」とは確定できません。実施前に誤りを発見したことが明示されたeが一義的な正答です。
選択肢の確認
a.乳歯用既製金属冠を誤飲させた。
誤り。既に異物の誤飲が発生した医療事故であり、未然に回避した事例ではありません。
b.フッ化ジアンミン銀を頰部に付着させた。
誤り。薬剤を意図しない部位へ実際に付着させており、粘膜への刺激や着色を生じ得るため、本問が問う未然回避事例ではありません。
c.患歯と異なる歯のエックス線撮影を行った。
誤り。誤った部位への撮影は既に実行されており、不要な被ばくも生じています。
d.クラウンループを試適したが適合しなかった。
誤り。試適は適合性を確認する通常の診療過程であり、適合しない装置を装着しなければニアミスとはいえません。
e.処置前に同姓同名の別の患者であることに気付いた。
正しい。患者誤認の危険があったが、処置開始前に発見し、実害を未然に防いでいます。
覚えるポイント
- ヒヤリハットは、誤行為を実施前に発見した事例だけでなく、実施後も患者への影響がないか軽微にとどまった事例を含みます。
- 患者、処置歯、手技は開始前に複数の情報で照合します。
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