114C005|第114回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯内療法学

フェニックス膿瘍に転化するのはどれか。1つ選べ。

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正解: e

正答

e

この問題のポイント

フェニックス膿瘍とは、慢性根尖性歯周炎が急性増悪し、膿瘍を形成した状態です。「いったん落ち着いた慢性化膿性病変が再燃する」という経過を押さえます。

解説

慢性化膿性根尖性歯周炎では、根管内感染に由来する膿がサイナストラクトなどから排出され、比較的症状が穏やかなことがあります。排膿路の閉鎖、感染の増悪、宿主抵抗力の低下などで急性化すると、膿瘍を形成して自発痛、咬合痛、腫脹などが現れます。この慢性病変の急性増悪をフェニックス膿瘍と呼びます。

選択肢の確認

a.歯髄壊疽
誤り。歯髄の壊死と腐敗を示す語であり、慢性根尖病変の急性増悪そのものではありません。

b.急性単純性根尖性歯周炎
誤り。根尖歯周組織の急性炎症ですが、まだ化膿性膿瘍を形成した状態ではありません。

c.急性化膿性根尖性歯周炎
誤り。すでに急性化膿性炎の状態であり、これが慢性病変から転化するのではありません。

d.慢性単純性根尖性歯周炎
誤り。慢性の非化膿性病変であり、フェニックス膿瘍の典型的な転化母地ではありません。

e.慢性化膿性根尖性歯周炎
正しい。慢性の排膿性病変が急性増悪し、フェニックス膿瘍となります。

覚えるポイント

  • フェニックス膿瘍は慢性根尖病変の急性増悪です。
  • 排膿路が閉じると内圧が上がり、痛みや腫脹が急に顧在化します。

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