114C056|第114回 歯科医師国家試験 過去問

全身管理医学・全身疾患

全身麻酔導入時に使用する装置装着時の口腔内写真(別冊No. 22)を別に示す。 この装置の目的はどれか。1つ選べ。

114C056の問題画像
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正解: a

正答

a

この問題のポイント

全身麻酔の気管挿管時には、喉頭鏡が上顎前歯へ接触して歯の破折・脱臼や補綴装置の脱離を起こすことがあります。写真のプロテクターは上顎歯列を被覆し、挿管操作中の偶発的な歯の損傷を防ぎます。

解説

喉頭展開では喉頭鏡を前上方へ挙上し、上顎前歯をてこ支点にしないことが基本です。しかし開口量が小さい場合や歯列・術者の操作条件によって器具が歯へ当たる可能性があります。歯の動揺、修復物、歯周病などを術前に評価し、損傷リスクがあればプロテクターを用います。厚すぎる装置は視野や挿管操作を妨げるため、適合と必要な開口量も確認します。

画像の確認

実画像では、上顎前歯部を覆う透明な歯科用プロテクターが口腔内に装着されています。喉頭鏡を挿入する前に動揺歯や補綴物を保護する位置にあり、前歯を喉頭展開の支点として積極的に使うための装置ではありません。

選択肢の確認

a.歯の損傷の防止
正しい。喉頭鏡などの接触による前歯の破折・脱臼や補綴物脱離を防ぎます。

b.顎関節脱臼の防止
誤り。歯列を覆う装置であり、下顎頭の過剰な前方移動を直接制限しません。

c.喉頭展開時の支点
誤り。上顎前歯を支点にすると歯を損傷するため、支点として用いてはいけません。

d.マスク換気の補助
誤り。マスクと顔面の密閉や気道確保を補助する装置ではありません。

e.クレンチングの防止
誤り。写真の使用時期と目的は、覚醒時の食いしばり管理ではなく挿管時の歯の保護です。

覚えるポイント

  • 気管挿管時の歯科用プロテクターは、上顎前歯と補綴物を保護します。
  • 喉頭鏡を歯に当てたり、歯を支点にしたりしないことが原則です。

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