114C059|第114回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床保存修復学

上顎右側前歯歯頸部の変色を主訴として来院した患者の初診時の口腔内写真(別冊No. 24)を別に示す。 罹患部の検査に用いるのはどれか。2つ選べ。

114C059の問題画像
2つ選択
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正解: b・e

正答

b、e

この問題のポイント

露出根面の歯頸部に褐色変化がある場合は、根面う蝕の活動性と硬さを触診します。先端が球状のCPI〈WHO〉プローブで表面性状を穏やかに調べ、スプーンエキスカベーターで軟化象牙質の硬さを確認します。

解説

根面う蝕はセメント質・象牙質に生じ、活動性病変では黄褐色で軟らかく、非活動性病変では暗褐色から黒色で硬く滑沢になることがあります。鋭い探針を強く刺すと病変を損傷するため、CPIプローブを軽い力で用います。スプーンエキスカベーターは軟化象牙質の有無と硬さの確認に使えます。色調だけに頼らず、視診、触診、清掃状態、経時変化を合わせて評価します。

画像の確認

実画像では、上顎右側前歯の歯肉退縮により露出した歯根面に、歯頸部から広がる暗褐色の病変がみられます。病変の色だけでは活動性や深さを確定できないため、歯質を損傷しにくい器具で表面の粗造感と軟化の程度を調べます。

選択肢の確認

a.トリパンブルー
誤り。細胞などの染色に用いられ、根面う蝕の硬さや活動性を調べる器具ではありません。

b.CPI(WHO)プローブ
正しい。球状先端を軽く当て、根面病変の粗造感や軟らかさを安全に評価します。

c.気化熱吸収型スプレー
誤り。冷刺激による歯髄感覚検査に用い、罹患根面の性状検査ではありません。

d.トランスイルミネーター
誤り。透照により隣接面う蝕や亀裂などを調べる器具で、露出根面の軟化確認には適しません。

e.スプーンエキスカベーター
正しい。病変部へ軽く当てて、軟化象牙質の硬さを触診できます。

覚えるポイント

  • 根面う蝕の活動性は、色だけでなく硬さ・粗造感・プラーク停滞から判断します。
  • CPIプローブとスプーンエキスカベーターは、病変の表面性状を触診できます。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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