114C060|第114回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学歯科理工学

歯質の無機成分に接着するのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: a・d

正答

a、d

この問題のポイント

歯質の無機成分であるハイドロキシアパタイトへ化学的に作用するのは、酸性官能基をもつ機能性モノマーです。MDPのリン酸基と4-META由来のカルボキシ基は、ハイドロキシアパタイト中のカルシウムと相互作用します。

解説

MDPはリン酸基をもち、ハイドロキシアパタイトのカルシウムと安定した塩を形成して歯質接着に寄与します。4-METAは加水分解後にカルボキシ基を生じ、歯質表面のカルシウムとの相互作用や接着性モノマーの浸透に関与します。MMAとBis-GMAは主にレジン骨格を形成するベースモノマーです。HEMAは親水性が高く、湿潤した象牙質へのなじみや他成分との相溶性を改善しますが、無機成分へ結合する代表的な酸性官能基をもちません。

選択肢の確認

a.MDP
正しい。リン酸基がハイドロキシアパタイトのカルシウムと化学的に相互作用します。

b.MMA
誤り。メタクリル酸メチルは主に重合してレジン基質を作り、歯質無機成分への接着性官能基をもちません。

c.HEMA
誤り。親水性モノマーとして浸透性やぬれ性を高めますが、無機成分への化学接着を担う選択肢ではありません。

d.4-META
正しい。酸無水物基に由来するカルボキシ基が、歯質無機成分との接着に寄与します。

e.Bis-GMA
誤り。高粘度の二官能性ベースモノマーで、コンポジットレジンの架橋構造を形成します。

覚えるポイント

  • リン酸系のMDPとカルボン酸系の4-METAは、歯質接着性モノマーです。
  • MMA・Bis-GMAはレジン基質、HEMAは親水性・浸透性を担うと整理します。

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