114D018|第114回 歯科医師国家試験 過去問
冷刺激で痛みが緩和するのはどれか。1つ選べ。
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正解: c
正答
c
この問題のポイント
歯髄腔内圧が高まる急性化膿性歯髄炎では、温熱で痛みが増悪し、冷刺激で一時的に緩和することがあります。
解説
急性化膿性歯髄炎では、閉鎖性の硬組織に囲まれた歯髄内で滲出や膿形成が進み、歯髄腔内圧が上昇します。温熱では歯髄血流と組織圧が増して、持続性・拍動性の自発痛が増悪します。冷刺激では血管収縮や神経活動の低下により、患者が冷水を口に含むと一時的に痛みが和らぐことがあります。
この「温めると増悪し、冷やすと軽快する」という特徴は、進行した不可逆性歯髄炎、特に急性化膿性歯髄炎を見分ける重要な手掛かりです。症状の一時的緩和だけで治癒するわけではなく、適切な歯内療法が必要です。
選択肢の確認
a.歯髄充血
誤り。
初期の可逆的変化では刺激による痛みは短時間で、冷刺激による鎮痛が典型とはいえません。
b.急性単純性歯髄炎
誤り。
漿液性炎症の段階で冷刺激に痛みを示し得ますが、本問の特徴的な冷刺激による緩和は化膿性でみられます。
c.急性化膿性歯髄炎
正しい。
歯髄腔内圧が高まり、温熱で増悪し冷刺激で一時的に軽快するのが特徴です。
d.慢性潰瘍性歯髄炎
誤り。
露出歯髄が潰瘍化した慢性病変で、急性化膿性歯髄炎ほど強い自発痛を示さないことがあります。
e.慢性増殖性歯髄炎
誤り。
若年者の大きな露髄部から歯髄組織が増殖する病態で、冷却による鎮痛を特徴としません。
覚えるポイント
- 急性化膿性歯髄炎は温熱で増悪、冷水で一時軽快します。
- 背景には閉鎖された歯髄腔内の圧上昇があります。
- 一時的に楽になっても、原因歯の歯内療法が必要です。
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