114D045|第114回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯周病学

GTR法について正しいのはどれか。3つ選べ。

3つ選択
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正解: a・b・e

正答

a、b、e

この問題のポイント

GTR法は遮蔽膜で上皮の侵入を防ぎ、歯根膜由来細胞を優先的に根面へ到達させて、新生セメント質を伴う結合組織性付着を目指します。

解説

GTR〈guided tissue regeneration〉法では、歯周骨欠損部と歯肉弁の間にメンブレンを設置します。増殖の速い歯肉上皮・歯肉結合組織の細胞を根面から排除し、歯根膜や骨に由来する再生能をもつ細胞が欠損部へ遊走できる空間と時間を確保します。その結果、新生セメント質、新生歯根膜、新生骨からなる歯周組織再生、すなわち結合組織性新付着を目指します。

膜自体が成長因子として歯根膜細胞の増殖を直接促進するのではなく、細胞の選択的再増殖を可能にする治療です。適応は深い垂直性骨欠損や、LindheとNyman分類の1〜2度の根分岐部病変などで、広範な水平性骨吸収では空間確保と血液供給が難しく予知性が低下します。

選択肢の確認

a.結合組織性付着により治癒する。
正しい。
長い上皮性付着ではなく、新生セメント質と歯根膜を伴う結合組織性付着を目指します。

b.歯肉上皮細胞の侵入を阻止する。
正しい。
遮蔽膜により増殖の速い上皮細胞が根面へ侵入するのを防ぎます。

c.水平性骨吸収部位が適応となる。
誤り。
深い垂直性骨欠損など、空間を維持しやすい限局性欠損が適応です。

d.歯根膜由来細胞の増殖を促進する。
誤り。
膜が細胞増殖を直接刺激するのではなく、歯根膜由来細胞が優先的に増殖できる環境を作ります。

e.LindheとNymanの根分岐部病変の分類1〜2度が適応となる。
正しい。
とくに下顎大臼歯の1〜2度根分岐部病変は適応になります。

覚えるポイント

  • GTRは細胞遮断と空間確保の治療です。
  • 上皮を排除し、歯根膜・骨由来細胞を優先させます。
  • 垂直性骨欠損と1〜2度根分岐部病変が代表適応です。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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