114D048|第114回 歯科医師国家試験 過去問

全身管理医学・全身疾患

気道確保困難が予想されるのはどれか。3つ選べ。

3つ選択
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正解: c・d・e

正答

c、d、e

この問題のポイント

気道確保困難を予測する所見には、解剖学的変形を来す頸部腫瘤、上気道狭窄を示唆する睡眠時無呼吸、口腔内視野不良のMallampati Class IVがあります。

解説

麻酔前の気道評価では、開口量、下顎の大きさと前方移動、頸部可動域、甲状オトガイ間距離、口腔咽頭所見、既往歴などを総合します。頸部腫瘤は気管偏位・圧迫や頸部伸展制限を生じ、マスク換気や喉頭展開を困難にします。睡眠時無呼吸は上気道の解剖学的狭窄・虚脱性と関連し、困難気道のリスクを示します。

Mallampati分類は座位で開口・舌突出させたときに見える口腔咽頭構造で評価し、Class IVでは軟口蓋さえほとんど見えず、喉頭展開困難が予想されます。女性であること自体は予測所見でなく、下顎前突は通常、後退・小顎より喉頭展開を妨げにくい形態です。

選択肢の確認

a.女性
誤り。
性別だけで気道確保困難を予測することはできません。

b.下顎前突
誤り。
困難気道では小下顎・下顎後退や前方移動制限が問題となり、下顎前突は典型所見ではありません。

c.頸部腫瘤
正しい。
気道の圧迫・偏位や頸部可動制限を起こし、挿管を困難にします。

d.睡眠時無呼吸
正しい。
上気道狭窄・虚脱性の存在を示唆し、マスク換気・挿管困難のリスクになります。

e.Mallampati Class Ⅳ
正しい。
口腔咽頭の視認性が最も不良な分類で、喉頭展開困難を予測します。

覚えるポイント

  • 気道評価は口・下顎・頸部・咽頭・既往歴を組み合わせます。
  • Mallampati Class III〜IVは困難喉頭展開を示唆します。
  • 睡眠時無呼吸と頸部腫瘤は重要な問診・視診所見です。

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