114D058|第114回 歯科医師国家試験 過去問
75歳の男性。上顎右側第二大臼歯の抜髄治療中のマイクロスコープ写真(別冊No. 16)を別に示す。 次に行うのはどれか。1つ選べ。

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正解: c
正答
c
この問題のポイント
写真では髄室天蓋と張り出した象牙質が残り、根管口へ直線的に到達できません。次に行うのは髄室開拡です。
解説
抜髄治療のアクセスでは、齲蝕と不良修復物を除去し、髄腔へ穿通した後、髄室天蓋を完全に除去して髄室を開拡します。これにより髄角部の歯髄を取り残さず、髄床底と根管口を全周から観察でき、器具を根管へ無理なく挿入できる直線的アクセスが得られます。
本図は髄腔へ到達しているものの、頬側から口蓋側にかけて開口部が狭く、不整な天蓋・象牙質の張り出しが残っています。まず開拡して視野を確保した後に根管口を明示し、作業長を測定し、根管拡大へ進みます。手順を飛ばすと器具破折や根管見落としの危険が高まります。
画像の確認
実画像では、頬側・口蓋側の方向が表示され、アクセス窩洞中央に歯髄組織が見える一方、周囲には髄室天蓋の大きな張り出しが残っています。髄床底全体や各根管口を見渡せる形態ではなく、開口部を外形に沿って広げる段階です。
選択肢の確認
a.齲蝕除去
誤り。
写真ではすでに髄腔へ穿通しており、次の主要操作は残存天蓋の除去です。
b.根管拡大
誤り。
根管口の視認と作業長決定より先に根管拡大を始めません。
c.髄室開拡
正しい。
残存する髄室天蓋を除去し、髄床底と根管口への視野・直線的アクセスを確保します。
d.根管口明示
誤り。
根管口探索の前に、髄室天蓋を十分に除去して髄室全体を明視します。
e.根管長測定
誤り。
根管口を確認して器具を挿入できる状態にした後に行います。
覚えるポイント
- アクセスの順序は穿通→髄室開拡→根管口明示→作業長測定→根管形成です。
- 天蓋の取り残しは視野不良と歯髄残存の原因になります。
- 直線的アクセスは安全な根管形成に重要です。
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