114D074|第114回 歯科医師国家試験 過去問
53歳の男性。上顎右側第一小臼歯の自発痛を主訴として来院した。昨夜、痛みで眠れなかったという。診断をした結果、抜髄を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No. 25A)とエックス線画像(別冊No. 25B)を別に示す。 次に示す5つのステップのうち、3番目に行うのはどれか。1つ選べ。

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正解: e
正答
e
この問題のポイント
齲蝕歯の抜髄では、感染歯質除去と隔壁形成を済ませてから、ラバーダム防湿下で根管操作へ進みます。
解説
大きな齲蝕を伴う歯で抜髄を行う場合、最初に感染歯質を除去して歯の保存可能性と健全歯質を確認します。次に欠損部へ隔壁を形成し、クランプ保持、無菌的操作、洗浄液の漏洩防止が可能な外形を整えます。3番目にラバーダム防湿を行い、唾液中細菌の侵入、器具の誤飲・誤嚥、薬液の口腔内漏出を防ぎます。その後、根尖孔穿通などで作業長を確認し、根管形成へ進みます。
根管操作に入ってから隔壁やラバーダムを追加するのではなく、無菌的処置環境を先に確立する点が重要です。
画像の確認
実画像では、上顎右側第一小臼歯の歯冠に広い齲窩と軟化・変色歯質がみられます。エックス線画像では根を保存して歯内療法を行う対象であり、歯冠欠損を隔壁で回復してからラバーダム防湿する必要があります。
選択肢の確認
a.隔壁形成
誤り。
感染歯質を除去した後の2番目に行います。
b.根管形成
誤り。
作業長の確認や根尖孔穿通後に行う根管内操作です。
c.根尖孔穿通
誤り。
ラバーダム防湿後に根管内へ進んで行います。
d.感染歯質除去
誤り。
一連の処置の最初に行います。
e.ラバーダム防湿
正しい。
感染歯質除去、隔壁形成に続く3番目のステップです。
覚えるポイント
- 順序は感染歯質除去→隔壁形成→ラバーダム防湿です。
- ラバーダムは無菌的根管治療と患者安全の双方に必要です。
- 根尖孔穿通と根管形成は防湿後に行います。
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