114D075|第114回 歯科医師国家試験 過去問

全身管理医学・全身疾患

80歳の男性。訪問歯科診療の依頼があった。仰臥位よりも座位で呼吸が楽になるという。 考えられるのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: c・e

正答

c、e

この問題のポイント

仰臥位で呼吸困難が増し、座位で軽快する起坐呼吸は、左心不全と重症COPDでみられます。

解説

左心不全では仰臥位になると下肢・腹部から静脈還流が増え、肺うっ血が悪化して呼吸困難を生じます。上体を起こすと静脈還流と肺毛細血管圧が低下するため呼吸が楽になります。COPDでは座位、とくに上肢を支持した前傾姿勢をとると補助呼吸筋を使いやすくなり、横隔膜の運動も改善して呼吸困難が軽減します。

訪問診療では患者が楽な座位・半座位を保ち、SpO2、呼吸数、会話可能性などを確認します。急性増悪や心不全徴候があれば歯科処置より全身管理を優先します。

選択肢の確認

a.狭心症
誤り。
胸痛は労作などで誘発されますが、座位で呼吸が楽になることを代表所見としません。

b.肺塞栓症
誤り。
急性呼吸困難を生じますが、典型的な起坐呼吸の原因ではありません。

c.左心不全
正しい。
仰臥位で肺うっ血が増すため起坐呼吸を呈します。

d.睡眠時無呼吸
誤り。
睡眠中の上気道閉塞で、覚醒時の座位による呼吸軽快を問う本例とは異なります。

e.慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉
正しい。
座位・前傾位で補助呼吸筋を利用しやすくなります。

覚えるポイント

  • 起坐呼吸の代表は左心不全です。
  • COPDでは前傾座位が呼吸仕事量を軽減します。
  • 呼吸困難患者を無理に仰臥位にしません。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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