114D079|第114回 歯科医師国家試験 過去問

全身管理医学・全身疾患

認知症の行動・心理症状〈BPSD〉はどれか。3つ選べ。

3つ選択
解答・解説を見る

正解: b・c・d

正答

b、c、d

この問題のポイント

第114回の公式正答は b・c・d です。したがって本問では焦燥、徘徊、せん妄を選びますが、現行の臨床用語では「せん妄は通常BPSDに含めない」と整理される点を区別します。

解説

認知症の行動・心理症状〈behavioral and psychological symptoms of dementia:BPSD〉には、焦燥・興奮、徘徊、暴言・暴力、妄想、幻覚、抑うつ、睡眠障害などがあります。身体的不調、薬剤、環境変化、不安、意思疎通困難などが誘因となるため、症状だけを抑えるのではなく背景要因を評価します。

せん妄は急性に発症し、注意・意識の状態が変動する器質性の病態です。認知症に合併してBPSDのように見えたり、BPSDを悪化させたりします。厚生労働省の現行教材でも、せん妄は通常BPSDに含めないとされます。急な変化を認めたら、感染、脱水、疼痛、低酸素、薬剤などの原因を緊急に検索します。

一方、記憶障害、失語、失行、失認、遂行機能障害などは認知症の中核となる認知機能障害です。歯科診療では短い説明、見通しの提示、慣れた介助者の同席、疼痛や感染の除去などで不安を減らします。

選択肢の確認

a.失行
誤り。
目的のある一連の動作ができなくなる中核的認知機能障害です。

b.焦燥
正しい。
落ち着かずいら立つ心理・行動症状としてBPSDに含まれます。

c.徘徊
正しい。
目的が明確でない歩き回りは代表的な行動症状です。

d.せん妄
正しい。
第114回では正答に含まれます。ただし、現行の臨床用語ではBPSDとは区別する急性の意識・注意障害であり、原因検索を要します。

e.記憶障害
誤り。
認知症の中核となる認知機能障害です。

覚えるポイント

  • 第114回の公式正答は焦燥・徘徊・せん妄です。
  • 現行の臨床用語ではせん妄をBPSDに含めず、急性病態として原因を探します。
  • 失行と記憶障害は中核的認知機能障害です。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。

関連問題

← 114D078114D080 →
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)