114D084|第114回 歯科医師国家試験 過去問
重度認知症の高齢者に実施できる摂食嚥下機能検査はどれか。1つ選べ。
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正解: b
正答
b
この問題のポイント
重度認知症で指示理解が困難でも、反射性の咳を観察する咳テストは実施できます。
解説
咳テストは一定濃度のクエン酸などを吸入させ、誘発される咳反射の有無や回数を観察して不顕性誤嚥の危険を評価します。被検者に複雑な指示に従って随意運動を行ってもらう必要が比較的少ないため、重度認知症でも安全性を確認しながら実施できます。
RSSTは指示に従って反復嚥下する必要があり、舌圧検査はプローブを舌で押す理解と協力が必要です。フードテストや咀嚼能力検査は食物の取り込み、咀嚼、指示理解を要し、誤嚥危険が高い重度認知症患者への第一選択にはなりません。
選択肢の確認
a.RSST
誤り。
30秒間にできるだけ繰り返し嚥下する指示理解と協力が必要です。
b.咳テスト
正しい。
吸入刺激に対する反射性咳嗽を観察し、複雑な随意動作を要しません。
c.舌圧検査
誤り。
舌でバルーンを最大努力で押す課題を理解する必要があります。
d.フードテスト
誤り。
食物嚥下を行うため、理解困難例では安全性と評価の信頼性に問題があります。
e.咀嚼能力検査
誤り。
規定試料を指示どおり咀嚼する協力が必要です。
覚えるポイント
- 重度認知症でも実施しやすいのは咳テストです。
- 指示理解が必要な随意検査は信頼性が低下します。
- 検査選択では認知機能と誤嚥リスクを同時に考えます。
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