115D041|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床小児歯科学
混合歯列期における下顎骨劣成長の改善に用いるのはどれか。 2つ選べ。
2つ選択
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正解: b・c
正答
b、c
この問題のポイント
混合歯列期の下顎骨劣成長を伴う上顎前突では、成長を利用して下顎を前方位へ誘導する機能的矯正装置を選びます。
解説
下顎骨劣成長による骨格性Ⅱ級では、上下顎の前後的位置関係を改善するため、成長期に下顎を前方位で保持し、口腔周囲筋の力を利用する機能的矯正装置が用いられます。
Fränkel装置は頰・口唇の筋圧を排除・調整する組織負担型装置で、型を選択して下顎の前方成長誘導に用います。バイオネーターは上下顎一体型の機能的装置で、構成咬合により下顎を前方位に誘導します。
適応判断では、成長余力、骨格性・歯性の鑑別、協力度、気道や口腔習癖を評価します。装置名だけでなく、どの方向へ顎位を誘導するかを理解することが重要です。
選択肢の確認
a.咬合挙上板
誤り。
主に咬合を挙上して前歯部反対咬合の被蓋改善や過蓋咬合の治療などに用います。下顎骨劣成長を前方へ誘導する代表装置ではありません。
b.Fränkel 装置
正しい。
口腔周囲筋の環境を整え、適切な型では下顎を前方へ誘導して成長期の骨格性Ⅱ級改善に用います。
c.バイオネーター
正しい。
構成咬合によって下顎を前方位に保持する機能的矯正装置で、下顎骨劣成長の改善に用います。
d.リップバンパー
誤り。
下唇・頰の筋圧を歯列から排除し、下顎歯列弓の拡大や大臼歯の遠心移動などを目的とします。下顎骨の前方成長誘導を主目的とする装置ではありません。
e.スライディングプレート
誤り。
上下の斜面を利用して顎位や咬合関係を誘導する装置ですが、本問で下顎骨劣成長の改善に選ぶ代表的な機能的装置はFränkel装置とバイオネーターです。
覚えるポイント
- 骨格性Ⅱ級で下顎劣成長がある成長期には下顎前方誘導を考えます。
- Fränkel装置は口腔周囲筋の環境を調整します。
- バイオネーターは構成咬合で下顎を前方位に保持します。