115D043|第115回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学歯科理工学

5種類の印象材(アルジネート、付加型シリコーンゴム、ポリエーテルゴム、酸 化亜鉛ユージノール、ポリサルファイドゴム:ア〜オのいずれかに該当)による円 柱形(直径13 mm、高さ20 mm)硬化体に一定の荷重を負荷(加重)し、30 秒後に除 重した際の時間−変形曲線を図に示す。 付加型シリコーンゴム印象材はどれか。 1つ選べ。

115D043の問題画像
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正解: c

正答

c

この問題のポイント

印象材へ一定荷重を加えて除いた曲線では、変形の大きさと除重後の回復量を読みます。付加型シリコーンゴムは適度な弾性変形を示し、永久変形が小さい材料です。

解説

図の縦軸は変形量、横方向は時間です。加重すると曲線が下方へ変位し、30秒後に除重すると弾性回復によって基線方向へ戻ります。基線へ近く戻るほど永久変形が小さく、加重時の変位が小さいほど硬い材料と考えます。

付加型シリコーンゴム印象材は、ポリエーテルほど硬すぎず、アルジネートやポリサルファイドより永久変形が小さい、良好な弾性回復を示します。図では、適度な加重時変形と、除重後にほぼ基線まで速やかに戻るウが該当します。

グラフの読み方
荷重中の線の深さで変形しやすさを、除重後に残ったずれで永久変形を評価します。最大変形量だけで判断しません。

画像の確認

実画像では、5材料の時間―変形曲線が並び、ウは荷重中に中等度変形するが、除重後は速やかに基線近くまで回復している。適度な柔軟性と小さい永久変形を示す付加型シリコーンゴムに合い、正答cを支える。

選択肢の確認

a.ア
誤り。
アは加重時の変形が極めて小さい一方、除重後に変形が残っています。硬く非弾性的な酸化亜鉛ユージノール印象材に対応する曲線と考えられます。

b.イ
誤り。
イはウより加重時変形が小さく、硬い材料の挙動です。比較的剛性の高いポリエーテルゴム印象材に対応すると考えられます。

c.ウ
正しい。
適度に変形し、除重後は基線付近まで速やかに回復しています。永久変形の小さい付加型シリコーンゴム印象材の挙動に合います。

d.エ
誤り。
エは加重時変形が大きく、除重後の回復にも遅れと残留変形がみられます。付加型シリコーンより変形しやすい材料の挙動です。

e.オ
誤り。
オは5曲線中で加重時変形と除重後の残留変形が最も大きく、付加型シリコーンの高い弾性回復とは一致しません。

覚えるポイント

  • 加重時変形は材料の硬さ・柔軟性を反映します。
  • 除重後に残る変形が永久変形です。
  • 付加型シリコーンゴムは弾性回復が良く、永久変形が小さい材料です。

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