116C005|第116回 歯科医師国家試験 過去問
社会歯科法規・医療制度
インフォームド・アセントが必要なのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: a
正答
a
この問題のポイント
インフォームド・アセントは、法的な同意能力が十分でない小児などにも、理解力に応じて説明し賛意を得る考え方です。
解説
小児の医療では、保護者からインフォームド・コンセントを得るだけでなく、患児本人にも年齢や発達段階に合わせて説明し、納得や協力を得ることが重要です。これをインフォームド・アセントといいます。
アセントは保護者の同意を置き換えるものではありません。患児の理解、希望、不安を尊重し、意思決定への参加を保障するための手続です。
医療倫理上のポイント
小児を単なる保護者の付属物として扱わず、理解できる範囲で本人の意見を確認します。
選択肢の確認
a.小学生の患児
正しい。小学生の患児には、保護者の同意に加えて、本人の理解力に応じた説明と賛意を得るインフォームド・アセントが必要です。
b.緊急状態にある患者
誤り。緊急状態では生命・身体の保護を優先し、通常の説明と同意を十分に行えない場合があります。
c.重度認知症患者の家族
誤り。重度認知症患者の家族には代諾者として説明と同意を求めることがありますが、家族自身を対象としたアセントではありません。
d.歯科医師の説明を拒否している患者
誤り。説明を拒否する意思も尊重すべきですが、これはアセントの対象を示す選択肢ではありません。
e.セカンドオピニオンを求めている患者
誤り。セカンドオピニオンを求める患者は通常、本人の意思決定能力に基づいて説明を受けます。
覚えるポイント
- 小児では保護者の同意と患児本人のアセントを組み合わせる。
- 説明は年齢・発達段階に合わせる。
- アセントは本人の意思を医療へ反映するための手続である。