116C087第116回 歯科医師国家試験 過去問

社会歯科法規・医療制度

ロストワックス法によりブリッジを製作することとした。鋳造に用いた埋没材の 熱膨張曲線を図に示す。 使用可能な金属はどれか。2 つ選べ。

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正解: c・d

正答

c、d

この問題のポイント

埋没材の熱膨張特性と耐火度から、鋳造できる合金の融点範囲を判断します。

解説

提示曲線は石膏系埋没材にみられる加熱膨張特性を示します。石膏系埋没材は中・低融点合金の鋳造に用い、タイプ3金合金や金銀パラジウム合金に適します。

純チタンは高温で反応性が高く専用埋没材と鋳造環境が必要です。コバルトクロム合金は高融点で、リン酸塩系埋没材を用います。22K金合金は軟らかく、ブリッジ用として十分な機械的性質を得にくいです。

ひっかけポイント
合金の融点だけでなく、ブリッジに必要な強度と埋没材との化学反応性も確認します。

画像の確認

実画像では、埋没材の熱膨張曲線が約200℃付近で急激に立ち上がり、その後は約1.2%でほぼ一定となる石膏系埋没材に対応する形を示す。この耐火度で鋳造でき、かつブリッジに必要な機械的性質をもつ中融点合金はタイプ3金合金と金銀パラジウム合金であり、高融点の純チタン・コバルトクロム合金は合わない。

選択肢の確認

a.純チタン
誤り。純チタンは石膏系埋没材と反応しやすく、専用の耐火性埋没材が必要です。

b.22K 金合金
誤り。22K金合金は金含有量が高く軟らかいため、ブリッジの鋳造材料として適しません。

c.タイプ3 金合金
正しい。タイプ3金合金は中融点の歯科鋳造用合金で、石膏系埋没材を使用できます。

d.金銀パラジウム合金
正しい。金銀パラジウム合金は石膏系埋没材で鋳造可能です。

e.コバルトクロム合金
誤り。コバルトクロム合金は高融点で、リン酸塩系埋没材などの高耐火性材料を用います。

覚えるポイント

  • 石膏系埋没材は金合金・金銀パラジウム合金。
  • 高融点Co-Cr合金はリン酸塩系埋没材。
  • 純チタンは専用埋没材と鋳造条件が必要。

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