116D036|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床小児歯科学
小児における放射線治療で晩期障害を受けやすいのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: e
正答
e
この問題のポイント
小児の放射線晩期障害では、分裂・分化が盛んな成長組織ほど影響を受けやすい点が重要です。
解説
発育中の歯胚は、歯冠・歯根形成や石灰化が進行しており、放射線感受性が高い組織です。放射線治療の線量・照射時期によって、歯の形成不全、矮小歯、歯根形成障害、萌出障害などの晩期障害を生じる可能性があります。
舌、口唇、口底、歯肉にも急性・晩期影響は起こり得ますが、成長期特有の不可逆的形成障害という観点では歯胚が最も重要です。
選択肢の確認
a.舌
誤り。舌にも粘膜障害や線維化は生じ得ますが、発育中の歯胚ほど成長障害を受けやすい選択肢ではありません。
b.口 唇
誤り。口唇は照射野に含まれれば障害を受けますが、小児の代表的晩期発育障害の標的ではありません。
c.口 底
誤り。口底粘膜にも有害事象は起こりますが、歯胚の形成障害がより特徴的です。
d.歯 肉
誤り。歯肉は急性粘膜炎などを生じ得ますが、発育中組織として最も感受性が高い選択肢ではありません。
e.歯 胚
正しい。歯胚は発育・石灰化中で、照射により歯冠・歯根形成や萌出に晩期障害が残ります。
覚えるポイント
- 小児では歯胚の放射線障害を重視します。
- 影響は照射時の歯の発育段階に依存します。
- 形成不全、矮小歯、短根、萌出障害を覚えます。