117A044第117回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯内療法学

48 歳の女性。下顎右側大臼歯部の咀嚼時の違和感を主訴として来院した。半年 前に修復処置を受けたという。自発痛はないが、6 頰側歯肉に圧痛が認められる。 初診時の口腔内写真(別冊No. 16A)とエックス線画像(別冊No. 16B)を別に示す。 治療方針を決めるにあたり必要な検査はどれか。3 つ選べ。

117A044の問題画像
3つ選択
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正解: a・c・d

正答

a、c、d

この問題のポイント

修復歯の咬合時違和感と歯肉圧痛では、歯髄の生活状態と歯周・歯根の状態を分けて調べます。

解説

治療方針を決めるには、まず歯髄が生活しているか、炎症反応が正常かを評価します。温度診は冷温刺激への反応、歯髄電気診は感覚神経の反応を調べます。

さらに、限局した深い歯周ポケットがあれば歯根破折や歯内歯周病変を疑うため、プロービングが必要です。複数の検査を組み合わせて歯髄疾患、根尖性歯周炎、歯根破折、歯周病変を鑑別します。

画像の確認

実画像では、下顎右側第一大臼歯に広い歯冠色修復があり、その両隣在歯には金属修復物が装着され、デンタル像では対象歯の歯髄腔・根分岐部・歯槽骨を同時に評価できる。治療方針決定には歯髄生活性を温度診と電気診で、局所歯周状態をプロービングで確かめる必要があり、正答a・c・dを支持する。

選択肢の確認

a.温度診
正しい。
温度診は歯髄の反応の有無と疼痛の持続性を評価し、可逆性・不可逆性歯髄炎などの判断に役立ちます。

b.麻酔診
誤り。
麻酔診は疼痛の原因歯を特定しにくい場合に用います。本症例でまず必要な基本検査ではありません。

c.歯髄電気診
正しい。
歯髄電気診は歯髄の生活反応を評価し、失活の可能性を判断するために必要です。

d.プロービング
正しい。
プロービングは歯周ポケットと限局性深部ポケットを調べ、歯周病変や垂直性歯根破折の鑑別に役立ちます。

e.レーザー蛍光強度測定
誤り。
レーザー蛍光強度測定は主に齲蝕の客観的検出に用い、歯髄・歯根の治療方針決定の中心検査ではありません。

覚えるポイント

  • 温度診・歯髄電気診は歯髄を評価します。
  • プロービングは歯周組織と歯根破折の手掛かりになります。
  • 打診は主に歯根膜の炎症を評価します。

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