117C036|第117回 歯科医師国家試験 過去問
67 歳の男性。ポーセレンラミネートべニアが破折したことを主訴として来院し た。初診時の口腔内写真(別冊No. 9A)、窩洞形成時の口腔内写真(別冊No. 9B)及 びコンポジットレジンを用いて補修修復を行った後の口腔内写真(別冊No. 9C)を 別に示す。 接着性を向上させるために行うべき手技で適切なのはどれか。3 つ選べ。

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正解: a・b・e
正答
a、b、e
この問題のポイント
ポーセレンをコンポジットレジンで補修するには、機械的粗造化、清掃・エッチング、シラン処理を組み合わせます。
解説
サンドブラスト処理は被着面を粗造化して表面積と微小機械的保持を増加させます。リン酸エッチングは周囲エナメル質の接着性向上や被着面の清掃に用いられます。シランカップリング材はシリカを含む陶材表面とレジンマトリックスを化学的に結び付けます。
硫黄系機能性モノマーは主に金・銀・パラジウムなどの貴金属系合金への接着に用います。レジンコーティングは形成象牙質の封鎖などに用いる操作で、破折陶材面の補修接着を高める中心手技ではありません。
画像の確認
実画像では、上顎前歯のラミネートベニアが欠け、形成後には歯質面と残存セラミックス面が同一補修部に露出している。両基材への接着を高めるにはリン酸エッチング、セラミックス面のサンドブラスト、シラン処理が必要であり、正答a・b・eを支える。
選択肢の確認
a.リン酸エッチング
正答。適切です。
リン酸エッチングは周囲エナメル質の微細凹凸形成や被着面の清掃に有効です。
b.サンドブラスト処理
正答。適切です。
サンドブラスト処理により陶材表面を粗造化し、機械的保持を増加させます。
c.レジンコーティング
この条件では適切ではありません。
レジンコーティングは主に形成直後の象牙質封鎖などに用い、陶材補修面の標準的前処理ではありません。
d.硫黄系機能性モノマー塗布
この条件では適切ではありません。
硫黄系機能性モノマーは貴金属合金への接着に適し、シリカ系ポーセレンへの主要処理ではありません。
e.シランカップリング材塗布
正答。適切です。
シランカップリング材は陶材の無機成分とレジンを化学的に結合させます。
覚えるポイント
- 陶材補修は粗造化とシラン処理が基本。
- シランはシリカ系材料とレジンを結ぶ。
- 貴金属用プライマーと陶材用プライマーを区別する。