118B026|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯周病学
要介護高齢者への歯周治療を行う際に優先するのはどれか。3 つ選べ。
3つ選択
解答・解説を見る
正解: a・b・e
正答
a、b、e
この問題のポイント
要介護高齢者の歯周治療では、全身状態、服薬、介護力、清掃能力を踏まえ、低侵襲で継続可能な管理を優先します。
解説
高齢者は多疾患併存やポリファーマシーが多く、抗血栓薬、糖尿病治療薬、骨吸収抑制薬などが歯科治療へ影響します。まず内服薬と全身状態を確認します。
歯肉退縮や唾液分泌低下により根面齲蝕のリスクが高くなるため、フッ化物応用と食生活・清掃支援が重要です。本人だけのセルフケアに依存せず、介助者が清掃しやすい口腔内環境を整えます。
高齢者歯科のポイント
理想的な処置より、患者と介助者が安全に継続できる方法を優先します。
選択肢の確認
a.内服薬の確認
正しい。
抗血栓薬、骨吸収抑制薬、糖尿病治療薬などは出血、感染、治癒に影響するため、内服薬の確認を優先します。
b.根面齲蝕の予防
正しい。
高齢者では歯肉退縮、口腔乾燥、清掃困難により根面齲蝕が増えやすく、予防が重要です。
c.セルフケアの励行
誤り。
セルフケアを支援することは重要ですが、要介護状態では本人だけに励行を求めるのではなく、介助者によるケアや環境整備を優先します。
d.歯周外科治療の実施
誤り。
歯周外科治療は全身状態、治療負担、術後管理能力を慎重に評価して適応を決めます。要介護高齢者で一律に優先する処置ではありません。
e.清掃性の高い口腔内環境の構築
正しい。
複雑な形態や清掃困難部位を減らし、本人・介助者が清掃しやすい口腔内環境をつくることが長期管理に重要です。
覚えるポイント
- 要介護高齢者では服薬と全身状態の確認を優先します。
- 根面齲蝕予防を歯周管理と同時に行います。
- 本人と介助者が清掃しやすい環境を構築します。