118B031|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床小児歯科学
Cushing 病で特徴的なのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: b
正答
b
この問題のポイント
Cushing病ではACTH過剰によりコルチゾールが慢性的に増加し、骨粗鬆症、中心性肥満、高血圧、耐糖能異常などを生じます。
解説
Cushing病は下垂体ACTH産生腺腫による高コルチゾール血症です。コルチゾール過剰は骨芽細胞機能を抑え、腸管からのカルシウム吸収を低下させ、骨吸収を相対的に亢進させるため骨量が減少します。
ほかに満月様顔貌、中心性肥満、皮膚菲薄化、紫色皮膚線条、筋力低下、感染抵抗性低下などを認めます。
全身管理上の注意点
高血圧、糖尿病、易感染性、骨脆弱性を伴う可能性があり、歯科治療時には全身状態と薬物療法を確認します。
選択肢の確認
a.眼球突出
誤り。
眼球突出はBasedow病などの甲状腺機能亢進症で特徴的です。Cushing病の代表所見ではありません。
b.骨粗鬆症
正しい。
コルチゾール過剰は骨形成を抑制し、骨量を減少させるため骨粗鬆症を起こしやすくします。
c.多発性顎囊胞
誤り。
多発性顎囊胞は基底細胞母斑症候群などで重要な所見です。Cushing病とは結び付きません。
d.永久歯萌出遅延
誤り。
永久歯萌出遅延は鎖骨頭蓋骨異形成症や内分泌・発育異常などでみられますが、Cushing病の代表所見ではありません。
e.エナメル質形成不全
誤り。
エナメル質形成不全は歯の形成期の全身的・局所的障害で生じます。Cushing病に特異的な所見ではありません。
覚えるポイント
- Cushing病は下垂体ACTH産生腺腫が原因です。
- 高コルチゾール血症で骨粗鬆症、糖代謝異常、高血圧を生じます。
- 満月様顔貌、中心性肥満、紫色皮膚線条も重要です。