118B042|第118回 歯科医師国家試験 過去問
10 歳の女児。上顎前歯部の審美不良を主訴として来院した。初診時の口腔内写 真(別冊No. 12A)、パノラマエックス線画像(別冊No. 12B)、口内法エックス線画 像(別冊No. 12C)及び歯科用コーンビームCT(別冊No. 12D)を別に示す。 適切な対応はどれか。1 つ選べ。

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正解: b
正答
b
この問題のポイント
萌出障害物によって上顎永久中切歯が埋伏している場合、障害物を除去し、保存可能な永久歯を開窓牽引します。
解説
10歳では上顎永久中切歯の萌出時期を過ぎています。画像でAが萌出障害物となり、1が埋伏している場合は、Aを抜去して萌出路を確保し、自然萌出が期待しにくければ開窓牽引を行います。
若年者では埋伏永久歯の保存と正常歯列への誘導を優先し、安易な抜歯や補綴処置を避けます。
画像の確認
実画像では、上顎前歯部に形態異常歯Aが萌出し、本来の中切歯1はその上方で埋伏している。Aを抜去して1の萌出路を確保し開窓牽引する正答bに対応する。
選択肢の確認
a.経過観察
誤り。
萌出時期を過ぎ、画像上で障害物と埋伏歯が確認される場合、単なる経過観察では萌出遅延が長期化する可能性があります。
b.A の抜歯と 1 の開窓牽引
正答。最も適切です。
萌出を妨げるAを抜去し、埋伏した1を開窓して矯正牽引することで永久中切歯の保存と萌出誘導を図ります。
c.A の抜歯後に 1 2 の遠心移動
誤り。
Aの抜去は必要ですが、1と2を遠心移動することが本症例の主要な問題解決にはなりません。まず埋伏歯の萌出路を確保します。
d.A の抜歯後に部分床義歯の装着
誤り。
10歳で永久歯を保存・萌出誘導できる可能性があるため、部分床義歯による欠損補綴を第一選択とはしません。
e.A と 1 の抜歯後にブリッジの装着
誤り。
保存可能な埋伏永久中切歯まで抜歯し、成長期にブリッジを装着するのは過剰な処置です。
覚えるポイント
- 萌出障害では障害物除去と埋伏歯の保存を考えます。
- CBCTで埋伏歯と隣在歯根の三次元的位置を確認します。
- 若年者では開窓牽引による萌出誘導を検討します。