118B049|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床保存修復学
脱臼歯の再植後の固定に用いられるのはどれか。すべて選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: a・e
正答
a、e
この問題のポイント
脱臼歯の再植後は、生理的な歯の動きをある程度許す柔軟な固定を行います。接着性レジンとステンレススチールワイヤーが用いられます。
解説
再植歯は歯根膜の治癒を妨げないよう、細いステンレススチールワイヤーを接着性レジンで隣在歯へ固定します。過度に強固な固定は歯根膜への生理的刺激を失わせ、置換性吸収やアンキローシスのリスクを高める可能性があります。
固定期間は外傷様式によって異なり、歯根破折や歯槽骨骨折を伴う場合は別に判断します。
医療安全上のポイント
再植前後は歯根面を不用意に擦らず、乾燥時間、根尖完成度、破傷風予防、抗菌薬適応を確認します。
選択肢の確認
a.接着性レジン
正しい。
接着性レジンはワイヤーを歯面へ固定し、隣在歯を利用した柔軟なスプリントを作るために用います。
b.コイルスプリング
誤り。
コイルスプリングは矯正力を加えて歯を移動する装置で、再植歯の受動的固定には用いません。
c.ポリ-L-乳酸プレート
誤り。
ポリ-L-乳酸プレートは顎顔面骨折などの骨接合に用いられることがありますが、脱臼歯の固定材料ではありません。
d.チタン製ミニプレート
誤り。
チタン製ミニプレートは骨片の固定に用います。歯の再植後固定には侵襲が大きく適しません。
e.ステンレススチールワイヤー
正しい。
細いステンレススチールワイヤーを接着性レジンで隣在歯へ固定し、柔軟な歯牙固定を行います。
覚えるポイント
- 再植歯は柔軟なスプリントで固定します。
- 接着性レジンと細いステンレススチールワイヤーを用います。
- 過度に強固な固定は歯根膜治癒を妨げます。